組織が自走するために欠かせない視点とは?
企業や店舗の現場を支援していると、
「人が育たない」「行動が続かない」「チームがまとまらない」そんなご相談をよく受けます。
多くの場合、その背景には、“育成”と“仕組み”が
バラバラに存在しているという構造的な問題があります。
どちらか一方だけでは、組織はなかなか動きません。この2つはワンセットで捉える必要があります。
育成だけでは、動き続けない
「伝えたはず」「教えたつもり」でも
現場では動きが止まることがあります。
なぜなら、“育成”は点で終わりがちだから。
意図や価値観を共有することは重要ですが、
日常の中で継続する仕組みがなければ、
行動は風化します。
どれだけ熱量を込めて研修しても、
現場で活かす道筋やサポート体制がなければ、
成果にはつながりません。
仕組みだけでは、やらされ感になる
逆に、仕組みやルールだけを整えても、
人は動きません。
「なんでこれをやるの?」という
意図が共有されていなければ、
仕組みはただの“作業手順”になります。
• 誰のためのルールか
• なぜこの順番か
• どう改善していくのか
こうした背景に共感がないまま動かされる仕組みは、やがて形骸化し、チームに“やらされ感”が広がります。
育成×仕組み=文化になる
この2つが噛み合い、継続的に回り出したとき、
組織には“文化”が生まれます。
• 意図が育成によって共有される
• その意図を実行する導線として仕組みがある
• 行動が繰り返され、やがて定着する
これが組織にとって最も強い
“再現性のある成長パターン”です。
中小企業では、教育責任者が不在なケースも少なくありません。人事や教育を、経営層が直接担っていることも多くあります。
私の仕事は、そうした現場の責任者や経営層の方々とともに、「育成」と「仕組み」の両面を設計し、社内に定着させる支援をすることです。
• 育成方針の整理
• 行動定着の仕組み化
• チーム全体の学びの設計
教育はイベントではなく、
事業に直結する“土台づくり”です。
それを一過性で終わらせないためには、育成と仕組みの設計を並行して進める視点が欠かせません。
育成と仕組み。
この2つは、どちらかを優先するものではなく、
常にワンセットで考えるべき組織づくりの基盤です。
「教えたけど動かない」「整えたけど続かない」
そんな時こそ、この視点を見直すタイミングかもしれません。

